コンパネ・ベニヤ・構造用合板。すべて合板と呼ばれるものです。
何がどう違うのでしょうか?
日本合板工業組合連合会
http://www.jpma.jp/index.html
より抜粋して引用させていただきました。
なお、引用元に変更があった場合、随時このページも変更となります。
合板の特長
木材は、古代から人間の生活と密着して利用されてきました。
人々の生活に和やかな住環境を与え、特に日本のような高温・多湿の環境では欠かせない材料でした。 そんな木材の優れた特性をすべて備え、さらに、木材の持ついくつかの欠点を製造技術で補正して、木材より強い・幅広い・伸び縮みの少ない優れた材料に作り上げたのが『合板』です。
1.重さの割にその強さが大きい
2.広い面積が得られる
3・伸び縮みが少ない
4.切断、釘打うちが容易である
5.面としての強さが得られる
6.木材だから熱伝導率=小, 比熱=大
7.乾燥木材だから電気伝導性が少ない
8.木材だから音・機械的振動の吸収性がある
9.木材だから視覚・触感に優しい
10.木材だから和らかな感覚を与える
以上が合板の一般的特長ですが、合板を使用するにあたって特に注意することはその接着耐久性能です。 合板は単板を接着剤で貼り合わせて作りますが、合板の種類によって耐久性の異なる接着剤が使用されています。
そのため、使用環境や使用目的に合致した合板を選んで使うことが重要です。
種々な使われ方をした合板は他の木質系の材料とともに再生利用されています。 『コンクリート型枠用合板』は、型枠として使用された後、特殊な破砕装置で細かく粉砕され、主として『パーティクルボード』という板材に成型され、家具や造作材料の心材として再生利用されています。
接着耐久性能別
接着耐久性による分類と使用環境は次の通りです。
1.特類(フェノール樹脂接着剤等)
屋外又は常時湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした接着の程度
〈建築基準法に関連する告示では屋外に面する壁または常時湿潤の状態となる恐れのある壁の場合、使用する構造用合板は特類 に限るとされています。〉
構造用合板(K プライ)・ヨット等舟艇用合板・足場板用合板等
2.1類(メラミン樹脂接着剤等)〈タイプ1〉
コンクリート型枠用合板及び断続的に湿潤状態となる場所(環境)において使用することを主な目的とした接着の程度
コンクリート型枠用合板・住宅下地用・建築物外装用合板等
3. 2類(ユリア樹脂接着剤等)〈タイプ2〉
時々湿潤状態となる場所(環境)において使用することを目的とした接着の程度
船舶・車両等の内装用合板・家具用合板等
構成別
1.ベニヤコアー合板
心板・添え心板に単板(ベニヤ)を使用した一般的な合板。
2.ランバーコアー合板
心板にランバー(挽き板)、表・裏・添え心板に単板を使用した合板。
幅の狭い挽き板(ストリップス)を剥ぎ合わせたものを心板(コア)とし、表・裏・添え心板に単板を用いて積層した合板で、ブロックボード とも呼ばれます。
JAS 規格では「特殊コアーの合板」として普通合板として扱われています。
厚さは9.0mm以上のものが製造されており、家具・ドア・船舶間仕切りなどに用いられます。
3.ボードコアー合板
ランバーコアー合板と同様にランバーの代わりにパーティクルボードやMDF(中比重繊維板)などを使用した合板。
4.特殊コアー合板(軽量合板)
心板の部分に紙を蜂の巣状等に樹脂加工したもの(ハニカム)を用いたものです。このほかには軟質繊維板を用いたものがあります。
用途別分類
★普通合板 1類・2類
従来からベニヤ板といわれていた合板で、一般的な用途に広く使われる合板。
ラワン・シナなど広葉樹が主な原木で、樹種名を付けてラワン合板・シナ合板などと呼ばれる。
★コンクリート型枠用合板 1類
コンクリート打込み時にその堰板として使用される合板で、ラワンの他針葉樹のものもある。
一定の強度を備えた合板で建築用の型枠として多用される。
★表面加工コンクリート型枠用合板 1類
通常のコンクリート型枠用合板の表面に塗装・オーバーレイなどの加工をしたもの。
打放し仕上げに良好な結果が得られるとされているので、土木用型枠として多用される。
★構造用合板1級 特類・1類
木質構造建築物の構造耐力上必要な部位に使用される合板で、〈Kプライ〉と呼ばれる。
★構造用合板2級 特類・1類
1級と同様に使用されるが針葉樹合板が主である。
引用:日本合板工業組合連合会 合板のはなしより
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