住宅や店舗の材料として古材が注目されています。
圧倒的な存在感、独特な風合い、そしてデザインのおもしろさも人気のひとつです。
古材は、傷もあれば割れもあります。でも、そうした傷や割れは一朝一夕には生まれません。
それは新しい木材にはない、長い年月を経た古材だけが持っている個性であり味なのです。
大きな違いは「時間の概念」があるということです。築100年の民家から出た木材ならば100年間その家を支えてきた実績があります。この実績は１年や２年では決して生むことができないものなのです。
古材へのこだわり
長い間、日本の民家を支え続けてきた古材は、その1本1本が長い年月の中ですばらしい風合いと圧倒的な存在感を備えています。
でも今の現状では、そんな古材たちが活躍する場はほとんどなく、古民家が解体されると、まだまだ使える古材がチップにされたり焼却処分されていて、材木屋としては非常に悲しい思いに苛まれます。環境問題が取りざたされている中でもあり、「何とか古材にもう一度命を吹き込むことが出来ないか」そんなおもいで古材事業を始めました。
欧米では古いものを大切にするという文化があり、古材も盛んに流通しており、その一部は日本にも輸入されて入ってきています。でも、古いものを大切にするという文化は、日本にもあったもので、現に古い民家を解体していると古材を使っていることがよくあります。大量生産大量消費の社会の中で忘れてしまっている、もったいないという心をもう一度取り戻し、すぐれた建築の材料として古材を流通させていきたいと考えています。
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